5月10日、午前10時から黙食cafeが開催されました。
恒例の、定番イベントになっている黙食cafe。
食事をゆっくり味わい、静かな空間で意識を内に向けて過ごす。
たった1時間の時間が、普段振り回され続けている感覚を研ぎ澄まして、本来の感覚を取り戻す大切な時間になります。
その日の天候や自分の体調も、少なからず影響するのが実感できます。
あいにくの雨模様でしたが、それがまた普段とは違った雰囲気を作り出していました。
マスター特製の朝ごはん

管理人が毎回楽しみにしている、マスター特製の朝ごはん。
- 鮭の西京味噌焼き
- ササミおろし
- フキとかぼちゃの煮物
- だし巻き卵
- 玄米ごはんとお味噌汁
まずは、味比べ用のコーヒーを味わい、お水で口の中をリセットしてからいただきます。
煮物の優しい味付けで、もう最初から口の中が喜んでしまいます。
程よい硬さに炊きあげられた玄米ごはんを、ゆっくり噛み締めながら、お米の旨さを改めて実感。

やっぱり、米なんだよな~
西京味噌の風味と程よい塩味が乗った鮭、玄米ごはんと良い相性です。
ササミおろしがボリューム感を与えてくれて、箸が進みます。
焼魚に煮物、卵にご飯と味噌汁
この組み合わせは、一体いつ出来たんだろうかと思うくらい良い組み合わせですね。



ありがたいな~
玄米ごはんだと噛む回数も増えて、必然と時間をかけて食べるようになります。
一見、物足りなそうに思えるかもしれません。
実際食べ終わると、思った以上に満足感があるのが不思議です。
箸を置き、お水で口の中をリセットして、今度は意識を内に向ける時間です。
時間を忘れる瞬間
黙食cafeでは、食事の後に「何もしない」のがルールです。
スマホはもちろんのこと、本を読むのも禁止。
目を開けていても、結果的に眠ってしまっても問題ありません。



眠くはならないかな~
管理人の経験上、眠くなることはなかったです。
目を開けていても周りの風景は基本的に変わらないので、管理人の場合は、目を閉じて内観します。
頭の中に浮かんでは消えていく言葉。
次第に浮かぶ言葉も少なくなり
起きているけど半分寝ている
そんな状態になっていきます。
お店の中には小さい音で瞑想系の音楽が流れているだけ。
時折、マスターや他の参加者が体勢を変えて、椅子がきしむ音が聞こえるくらい。
ポッポ~
10時30分を告げる柱時計の音。
ふと我に返り、一度目を開けてコップの水を一口。



さっき食べ終わったんだよな・・・
そんなことを思いながら、再び目を閉じます。
- 自動車が走っていく水しぶきの音
- 歩く人の足音
- 遠くでも近くでも鳴るサイレン
いろんな音が耳に飛び込んできます。
意識はあるけど、どこか遠くに置いてきたような感覚。
何か音がするたびに、我に返るような感覚。
食事をした後の時間は、不思議な感覚になることが多いんです。
黙食cafeの雰囲気に慣れたからでしょうか。
ポッポー・・・
柱時計が11回鳴り、1時間が経ったことに気づきます。



最近の黙食cafeは、時間が経つのが早いんだよな~
そんなことを思いつつ、黙食cafeは終了です。
体験することが大切
食事をした後に感じる時間の早さは、普段の生活では感じられないものです。
- 仕事をしていて、気づくと時間が経っている
- 楽しく遊んでいて時間が経つのを忘れる
- 何かに集中していてあっという間だ
こんな時に感じる時間の早さとは、また違った感覚。



時間さえ意識していないかも
時間という概念が消えているんです。
瞬間瞬間で寝ているような感覚にもなるけど、決して寝ているわけではありません。
この感覚は、実際に体験してみないと分からないでしょう。
マスター特製の朝ごはんを食べるのが目的でもいいんです。
お腹も満たされ、心も満たされるから、感じられるのかもしれません。
次回が楽しみです。