2月2日、午前10時から黙食Cafeが開催されました。
日常生活からしばし離れ、感覚が研ぎ澄まされる体験ができる時間。
黙食の前後に提供されるコーヒーの味が変わる、もとい、感じる味覚が変わっているのです。
そんな体験を積み重ねて、今回は、また新たな体験をしました。
「なぜ今さら黙食?」
そう思うかもしれませんが、しばし話にお付き合いください。
朝食はいなり寿司の和定食

今回の朝ご飯は、いなり寿司の和定食です。
まずは、比較用のコーヒーを飲んで味を覚えてから、一度お水を飲み食べ始めます。

いなり寿司食べたい
いなり寿司は管理人の大好物で、たまにどうしても食べたくなる時があります。
なので、今回のメニューはうれしかったですね。
もちろんおかずも、一品一品丁寧に作られていて申し分なし。
フキの煮物もとても懐かしいですね。



うどん入っちゃってるけど、いいよね?
管理人も、ラーメンを食べてしまうことがあるので、問題ありません。
うどんのお出汁を味噌汁代わりに、味わっていきます。
一番驚いたのが、いなり寿司に入っている酢飯の味付け。
スーパーなどで売っているのは、結構甘めに味付けがされているので、どちらかというとお子様のいる家族向けです。
でも、マスターの作るいなり寿司は甘さのほとんどない、お酢の酸味がハッキリわかるいなり寿司。



うちで作るときは、こんな感じだよ。
いなり寿司の甘さがほとんどないので、おかずの素材からくる甘みが十分に感じられます。
このいなり寿司は、管理人の好きな味です。
本当に1時間経ったの?
朝食を食べ終わると、静かな時間が流れ始めます。
時折頭の中に浮かんでくることがあっても、すぐに通り過ぎて、静かな時間が戻ってきます。



いなり寿司うまかったな~
最初、そう思いながら息をふーっと吐いて、周りの音に耳を傾けるようになっていました。
眠っているような、眠っていないような。
ポッポ(柱時計の音)
音が鳴り響いて、時間が経ったことを知らせてくれます。



もう半なんだ
そんなことを思いつつ、椅子に深く座ってリラックス。
ここから、いなり寿司をきっかけにあることを思い出します。
おふくろから、一度だけ聞いたことのある話です。
いなり寿司は管理人の大好物で、おふくろが生前良く作ってくれました。
だから、ということではないと思いますが、ふと思い出したんです。
それが管理人です。
この世に生を受けられないはずの命、その命が生まれ出てきた。
気づいて、自分の中で何かが変わった気がします。
これからの生を、どう使っていくのかが管理人の役目かもしれません。
思考が整理されると見えるもの
たった1時間。
身の回りのあるたくさんのものを意識して離してみる。
今回思い出したことも、ずっと記憶の中に埋もれていました。
おふくろが他界してからも、何度もいなり寿司を食べてきました。
でも、その時は思い出さなかった。
やはり、タイミングや周りの環境というのは大きく影響しているのでしょう。
思い出せてよかったと、管理人は思います。
日常であまりにも多くのものに囲まれているので、意識して手放さなければ、見えてこないものもある。
だから「黙食」が必要なのだと、改めて実感しました。
また、いなり寿司が食べたいなあ。